全くの初心者がイラストを描くときに、最初にやってみることは運筆の練習です。
鉛筆を思った通りに動かし、線を引く技術です。
線なんか練習しなくても描けるよ？
と思われるかもしれませんが、ただの線ではなく、
いきいきした線を練習します。
いきいきした線でイラストを描くと、良い仕上がりの作品に見えますし、
反対にいきいきしてない線で同じイラストを描いても、あまり上手には見えません。
線のいきいき度合は、作品のクオリティーに大きく関わってくるのです。
色んな線を描いてみよう
真っ白な紙を用意して、まっすぐな線、ジグザク線、くるくる線、波線など、色んな線を描いてみて下さい。
ジグザグや波線などは振れ幅がだいたい同じになるように、くるくる線は丸い部分がだいたい同じになるように注意しながら描きます。
左：見本 右：練習中
ゆっくり丁寧に描くよりも、少しだけ速度を上げ、思い切って描く方がいいです。
そうか！と言って早すぎるとコントロールを失うので、
何度も描いてみて、ちょうどいいペースをつかみましょう。
人間の手は微弱ながら震えていますので、定規で引っ張ったような線はなかなか描けません。
しかし、練習していく事でほぼまっすぐで味のある線が描けるようになるのです。
まっすぐの線なら定規で描いたほうがいいと思ってしまうかもしれませんが、
定規の線ならあなたでなくても描けます。
むしろパソコンソフトのほうが上手に描けます。
せっかくあなたはオリジナル作品を描こうとしているのです。
今の自分に描けるまっすぐの線を描きましょう。
ちょっとしたブレもオリジナルっぽさが出て、これがまたいいんです。
まる、しかく、さんかく
線が描けたら、丸・正三角形・正四角形を描いてみましょう。
始めは小さめに描いても構いません。
形を整えて図形を描く練習です。
慣れてきたら大きめに描いて、練習してみて下さい。
例えば、丸がそこそこの大きさできれいに描けると、二つ組み合わせて雪だるまが描けます。
四角と三角を組み合わせると、家が描けます。
単純な図形でも、いきいきした線で描いて組み合わせると一つのイラストになります。
慣れてきたら、台形やダイヤ、ハートなどを描いてみるのも面白いです。
綺麗な図形を描くことを勧めていますが、
描きたいように描く運筆練習の為なので、実際にはちょっとつぶれてたり曲がっている方が可愛いです。
いつまで運筆練習すればいい？
運筆練習したからと言って、すぐに上達するわけではないですね。
では、いつまでもこんな練習をしないといけないのかというと、それは違います。
線や図形を描いて、一旦は今の自分の力量を確認してください。
後はむしろ好きなものを描きましょう。
絵を好きで描くのですから、好きなものを描くのが一番上達への近道です。
ただし、そのときは「いきいきした線」を心がけて描いてください。
そして思い出したころにまた基本の運筆練習をやってみて下さい。
少し、上達したのが感じられたら占めたものです。
前に丸を描いたときは綺麗な丸にならなかったけど、今回は綺麗に描けた！
とかです。↑これは私の事です。
上達してくるとどんどん描くのが楽しくなります。
絵は描かないと上手くなれません。
好きなものをたくさん描いて楽しんで練習しましょう。
コメント