やりそうでやってなかったこと。
自分の家の愛犬を描くこと(;^_^A
なぜしなかったのかというと、今はもうお亡くなりになっていて写真がデーターで残されているだけの状態だったからです。
あと、私がお嫁に来た頃にはすでに、近くにある旦那実家に住まうわんこだったことも関係しているのでしょう。
自分ちのわんこと言いつつ、自分ちのわんこ感が少なかったのでしょう。
一番よい写真を掘り起こし、いつもどおり色鉛筆で描いてみるとこんな感じになりました。
顔以外ほぼ白の雑種です。
白い紙に白い犬ってなかなか難しく、試行錯誤しながら描きました。
自分ちの犬なので遊びでサインも入れて♪
完成してみれば満足な仕上がりです。
白い犬はどうやって描く?初めに目を塗る
白い犬はどうやって描いたのかザックリ解説してみます。
まず、鉛筆で全体を写し書きし、下絵を作ります。
その時、ワンちゃんの個性的な柄などのポイントは、塗るときに自分がわかるように絵に描きこんでいきます。(下の写真参照)
下絵ができたら、写真をよく見ながら目から塗っていきます。
目の光っているところは何も塗ってはいけないので、一番初めに白抜き箇所はチェックします。
白く抜くところの周りを、塗りつぶさないように慎重に塗っていきます。
瞳の一番濃く塗るところはどこかチェックし、8割がた塗ってしまいます。
その時、鉛筆をマメにとがらせておくと、白抜きか所を塗りつぶしてしまうリスクを減らせます。
残りは、写真を見ながら色を付けます。
この犬の場合は、群青色と茶色が入っています。黒も重ねて塗りました。
最後に、全体のまとまりを見て、瞳の一番濃い場所をもっと濃くするかどうか考えます。
目は一番初めに描くところですが、一番神経を使うところです。
目が成功すれば7割がた成功といってもいいくらい重要で、目が失敗し納得いかない仕上がりになったときは、描きなおします。
犬らしさが出る鼻を塗る
目が塗れたら鼻も塗ります。
鼻は基本黒いですが、光の当たり方によって一部光っています。
光っている部分は塗り残したり、薄めに塗ったり、違う色を混ぜるので、位置をチェックしてから先に濃い場所を塗っていきます。
一番濃くなっているのは、鼻の下周辺と横の輪郭線、そして鼻の穴です。
この三か所を黒く塗り、その周りはグラデーションがかかるように徐々に薄めに塗って様子を見ながら進めます。
このイラストでは鼻の頭に群青色と黒の混合色を塗っています。
少し青みがかっているのがお分かりいただけるでしょうか。
鼻の黒と毛の白さが混ざり合う部分は、とがらせた灰色と黒色鉛筆で毛並みを意識して、小刻みな線を引いています。
鼻は犬とわかるキーポイントです。
目の次に大事なパーツです。
影や濃い色を確認しながら薄く塗る
大事なパーツを押さえたら、全体のバランスを見てみましょう。
下書きを見ながら、色の配置の確認の為に薄く色を乗せていきます。
白い毛並みであっても、影ができて色が濃くなっている部分があります。
そういった部分は、白よりやや濃い色の白か、または灰色を使って影を付けます。
下書きの線は、塗る色によってなるべく消すか、残したまま上書きするかを決めます。
塗るうちに同化する色ならそのままにしますが、明るい色だと悪目立ちするので(しかも後からでは消えません)、先にぎりぎりまで消して塗っていきます。
耳を塗る
目や鼻の次に、みんな大好きなかわいい耳を描きます。
耳の中の方は黒かったので、写真を確認しながら黒い部分に薄く色を載せていき、毛は塗らずに毛を表現します。
白い毛と接する黒はとがらせた鉛筆でしっかり濃く描きましょう。
濃いところはしっかり濃くすると、見栄えが良くなります。
黒が塗れたら赤紫で耳の中を色づけします。
茶色い毛は数本の茶色を使って色の違いを描き分けています。
毛並みを意識して流れるように1本1本描きましょう。
最後に白よりやや濃い色の鉛筆で、耳の中の白い毛だけど少し陰になっている部分をざっと塗ります。
もう片方の耳も、黒、赤紫、茶色、白の順で塗ります。
白い毛全体を塗って仕上げる
最後に白い毛に着色します。
白い毛は白い毛でも光の加減によって明暗があります。
この犬の場合は、向かって左に光が当たっており、右はやや暗くなっています。
暗くなっている部分を、白と灰色の中間くらいの色鉛筆で着色します。
そして灰色を、しっかり陰になっている足回りに使っていきます。
足回りの一番暗いところに黒をほんの少し使うと、絵がぐっと引き締まります。
明るい白の毛はほぼ塗らず、薄い白で毛並みを少し描いておく程度にします。
ひげは根性です!
細かい作業が続くので、解説は割愛します。
また、別の機会に細かく説明できたらいいなあ~
舌と首輪の解説忘れてるしね~
…あ…(;^_^A
描き方まとめ
どのパーツも基本的に、
①明るい部分のチェック
②一番暗い部分を描く
③①②以外を描く
④バランスをみて整える
の順で描いています。細かいところは鉛筆を尖らせる。薄くて良いところとしっかり濃くするところを意識して出すと、カッコよくみえます。
☆おすすめ参考図書☆
図書館で借りて参考にしていました。やっぱり本まで出しているプロは良く描き込んでおられ技術がすごいです。私もこのくらい描けるようになりたいなあ。
「白よりやや濃い色の白」とか書きましたが、色数が多いファーバーカステルを使っています。色んな白があるので、試しに見てみて下さい。
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