苔テラリウムのお手入れ方法
苔テラリウムは基本、直射日光を避けて置いてあげてください。
日が全くいらないわけではなく、カーテンごしに光が当たる程度の弱い光が好ましいです。
日の入らないお部屋なら、代わりにLEDライトの光を数時間当ててあげると少しずつ成長します。
夏場はなるべく涼しい場所に置いてあげてください。
特に近年暑いので、痛みの原因になります。
また、苔テラリウムは容器の形によって、少しお手入れが変わってきます。
容器別お手入れ方法について解説します
閉塞型容器のお手入れ方法
閉塞型容器とは、写真のように蓋をして閉じられている容器のことです。
このタイプの容器は、いつも閉じた状態なので水分が蒸発しにくく、長く潤った状態が続きます。
そのため、水やりは一週間に一度程度、霧吹きで苔全体にシュッシュッとかけてあげてください。
苔が可愛いから毎日あげたら水浸しになっちゃったよ💦
その場合は、半分くらいに割いて丸めたティッシュを、余剰水分に浸して染み込ませ、取り除いてください。
くれぐれもガラス容器を傾けて流そうとしないでね!
蓋付き容器は、ヒノキゴケやコツボゴケなどがよく伸びやすくなります。
ひょろひょろ細長い苔がたくさん生えてくる(徒長する)と、見た目が悪くなります。
その時は、尖ったハサミで根本から切り、ピンセットでつまんでまた植えてあげてください。
当店では蓋に加工を施し、半開放の苔テラリウムを作成しています。
蓋が完全に閉まらず、常に空気の通り道を作ってあげることで、
徒長しにくくなり、水やりの頻度は少なく、育てやすい苔テラリウムです。
基本、閉塞型と同じように扱っていただけますが、苔トラブルは半開放型のほうが、比較的少なくなります。
苔の安定した成長が楽しめます。
開放型容器のお手入れ方法
開放型容器とは、どこかが常に開いている容器のことです。
いつも開いているので、新鮮な空気を取り入れやすい反面、乾きやすいのが特徴です。
一日に一度、霧吹きで全体に行き渡るように水をあげてください。
あんまり乾いて大変な時は、今より日の当たらない場所に移すか、一日二、三回お水を与えても構いません。
観葉植物が入っている場合は、その根本あたりに少し多めにお水を与えましょう。
開放型の場合、ひょろひょろ伸びる苔はあまり見られません。
乾燥で縮れて傷んでしまうことがよくあります。
先端のか枯れは、はさみでその部分だけカットしてください。
変色した苔はもとには戻りません。全体が枯れているように見えても、根元から新芽が生えてくることもあるので、しばらく水をあげて様子を見てくださいね。
どうしても生えてこないようなら、枯れた苔は根本の少し上で切り落としておきましょう。
まとめ
苔は難しい、すぐ枯れるでしょ?とよく言われます。
苔は花と全く違う構造をもっていて、好む環境も違うのでより難しく感じるのかもしれません。
一言「苔」と言っても、色んな種類があり、テラリウムに向くもの、向かないもの、閉塞型が向くもの、開放型が良いものなど多種多様です。
花にも育てやすいもの、育てにくいものがあるように、苔にも色々いるのです。
植える際は、相性のいいもの同士を植えると長持ちしやすいです。
もちろん、相性のいいもの同士植え付けし、日々手入れしていても、ちょっとした温度や湿度等の環境変化で体調を崩し、カビが生えたり枯れてしまうものもあります。
ここは山奥ではないのである程度仕方のない事です。
そんな時は悲しい気持ちを引きずらず、アトリエに持ってきてください。
ご一緒に植え替え作業をしましょう。
苔の見れば見るほど小さく繊細で不思議な世界を、どうぞ末永くお楽しみください。
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