今やテレビでも何度も紹介され、人気に火がついている苔テラリウム!
ガラス容器に土を入れ、苔を植え、可愛らしく小物で飾って蓋をしたものが苔テラリウムです。
今回は苔テラリウムづくりが初めてな方やお子様向きに、苔テラリウムよりも作り方が簡単な苔リウムの作り方をお伝えします。
苔リウムを作ることで、制作の流れや苔の扱いに慣れていきましょう。
材料もほぼ100円均一で揃えられますよ!
苔リウムとは?
苔リウムと苔テラリウムの違いは何かというと、植え方が違います。
苔リウムは、苔の大きな塊を土に押さえつけて植えます。
苔テラリウムは、大きな塊を小さくちぎって少しずつ植えていきます。
どちらが難しいかというと、苔テラリウムのほうが難しく、時間もかかります。
え~めんどくさ!
苔リウムの植え方でいいじゃん!
なんでそんな植え方するの?
苔リウムの植え方は、とても簡単に短時間で作品を仕上げることができますが、
完成後の作品の持ちが悪いという欠点があります。
苔テラリウムの作り方で作ると、作成中は時間と手間がかかりますが完成後は長持ちします。
環境が合えばいつまでも青々とした苔が楽しめ、さらにはゆっくり成長します。
容器いっぱいにもりもりに成長しちゃった!
なんて例も実際にありますよ。
苔リウム作りの材料、準備物
苔リウム作りを始める前に材料をそろえましょう。
・お好きなガラス容器
・ピンセット
・霧吹き
・スプーン
・わりばし
・水さし(計量カップに水でも可)
・ハサミ
・ハイドロボール(ベースサンドの代わり)
・赤玉土の小粒サイズ(ソイルの代わり)
・お好みの苔
・カラーサンド(あれば)
・ミニチュアフィギュア(お好みで)
ハイドロボールを始め、だいたいの物は100円均一で見つかると思います。
赤玉土はホームセンターにあります。
当店ワークショップの際、ベースサンドには竜山石などをブレンドし水の浄化作用を高めた特製のものを使用し、
ソイル(苔の栄養を含んだ土)は別の苔業者から取り寄せて使用しています。
ご自宅で楽しまれる分には、ハイドロボールと赤玉土で十分です。
苔リウムの作り方
①まず、お好みのガラス容器にハイドロボール(ベースサンド)をスプーンで入れます。
量はガラス容器の底から1センチほどになるよう調整しましょう。
②そのうえから赤玉土を1センチほど入れます。
☆赤玉土はふるいにかけて小さな微塵を取り除いておくと、きれいな状態が長続きします。
③水さしで①②が湿る程度に水を入れましょう。
うっかり水を入れすぎないように注意してください。
もし入れすぎた場合は、ティッシュで優しく水を吸い取ってください。
④いよいよ苔を植えていきます。
ガラス容器の底面積が広いものをお使いの場合は、どのように苔を配置するのかレイアウトを考えましょう。
何種類の苔を使うのか、カラーサンドは何色でどのあたりに撒くのか、
ミニチュアがあるならどのあたりに配置するのか...物語性があるテラリウムを作ると更に面白いですよ!
底面積が狭いガラス瓶、例えば試験管タイプをお使いの方は、レイアウトの自由度は低いですが、
苔本来の魅力が引き立つ作品が作れます。
お手持ちの苔の中で一番つややかで美しい苔を選びましょう。
背が高い苔なら真っすぐ植えるよう注意していきます。
⑤苔を植える
苔を自分で考えたレイアウトの大きさに合わせて、指で裂く、またはハサミで切ります。
地面に面した根っこのはみ出た部分や汚い部分をカットします。
ピンセットで挟んで③に入れ、背が高い苔は割りばしで根元を押さえて植えます。
こんもり丸い苔は指で赤玉土に押さえつけて植えます。
⑥苔を植え終えたら、カラーサンドやミニチュアを飾って完成です。
苔の相性
複数の苔を容器に入れると、ある苔は元気だけれども、ある苔は枯れてしまう現象があります。
これは、枯れてしまった苔にとって、容器の中の環境があっていないことが原因です。
湿った場所が好きな苔が居れば、日が適度に当たり開放的な場所を好む苔も居ます。
苔によって好む環境が違います。
苔専用の図鑑などにも載っていますので、苔リウムを作るとき複数の苔をお使いの際は、
一度確認するようにしましょう。
図鑑見るとかめんどくさ~
分かります!
そんな時は採取した場所を観察していただいて、
日光の当たる量、湿気の程度、風の循環具合をチェックしてみて下さいね。
そして、なるべく容器の中を同じような環境にしてあげると長持ちします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
苔リウムは簡単なので初心者の方やお子様でも取り組めます。
ガラス容器をプラスチック容器にすれば、小さいお子様や夏休みの宿題にも使えます。
(※プラスチック容器は温度変化に敏感な為、結露しやすくなります。)
凝ったレイアウトにすれば、持ち運びの際に崩れる心配も出てきますのでご注意くださいね。
慣れてきたら、苔テラリウムの植え方を真似て作ってみて下さい。
作りごたえが出て楽しいですよ!
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